- タカダ ユウスケ
色の不思議
こんばんは。連日猛暑日が続いていますね。現場での塗装は暑さとの闘いでございます。
皆様も暑さ対策はすでにされているとは思いますが水分の他にも塩分も大切な要素です。
塩分が汗で排出された状態で水やお茶等の塩分を含まない水分だけを接種していると
水中毒という恐ろしい症状を引き起こすそうです。
さて本日はイラストを中心に色の不思議についてお話していきたいと思います。

これは最近僕が描いた背景イラストの一部です。

踏切の遮断機が描いてあります。
赤く点灯する警告ランプ部は皆さん何色に見えていますでしょうか?
恐らくは赤、くすんだ赤、ぱっとしない赤 等に見えたのではないでしょうか?
それでは答えを発表します。じゃん!!

薄い青でした!えっ?赤と青ってまったく違うじゃん!
はい!赤と青は互いに補色の関係にあり対極した位置づけになります。
補色についてはまたの機会に詳しく触れていこうかと思います。
初めて耳にする方はここでの補色とは電極の+-に似た事と置き換えてお考え下さい。
なぜ青が赤に見えたのか?
原因1
大きな要因は思い込みです。人間は生まれた時から赤く点灯する踏切しか見たことがありません。例えると点検や故障で止まったエスカレーターに乗った瞬間の違和感を覚えたことはありませんか?あれはエスカレーター=動く床という固定概念が脳に刷り込まれているため起こります。
そのためある一定領域内の配色なら赤以外の色でも脳内変換を利用して無理やり赤に引っ張る事が可能です。
原因2
環境光。僕らの目に見えている現実世界は固有色と環境光によって作られた物です。
これではちょっとわかりずらいので、明日玄関から外へ出たらご自身の手の平を見て下さい。
肌色ですか?
いいえ。肌色(固有色)+環境光(太陽光、空、木々、今貴方の後ろにある玄関扉、家すべての色が合わさった色が見えています。もちろん物質や天候によっても変化します。
このイラストは全体に青の影響を強くかけています。
この状態を青の領域とカッコイイ呼び方にしましょうか!
青の領域の中ではこの法則を利用し青だけを使用して様々な色に見せる事が可能です。

絵を描かれる方は誰しも経験しているでしょう。鉛筆で納得のできる線画が描けて
いざ色を塗った時に あれ?色を塗らない方が良かったな、なんか変になった
と思う瞬間があったと思います。
これにも様々な原因がありますが多くの場合固有色のみを使用していて環境光を
意識できていないのが原因です。
背景なしの人物画の場合でも常に背景があると仮定して色を塗っていくと
今までとは仕上がりのクオリティがまったく変わってくると思うので是非お試し下さい!
それではまた次回のブログで会いましょう(^^♪